毎回Claudeに「前回も話したのに、また1から説明しないといけない…」とイライラしたことはないだろうか。
実はClaude Projectsを使えば、その問題はほぼ解決する。業務ごとに専用の作業スペースを作っておけば、毎回の前置き説明がゼロになる。
この記事では、Claude Projectsとは何か・どう設定するか・どんな業務に使えるかを、実際に使って感じたことも交えながら丁寧に解説していく。
Claude Projectsとは?普通のチャットとの違い
Claude Projectsは、一言でいうと「設定を記憶したまま作業し続けられる専用スペース」だ。
通常のClaudeチャットは、会話が終わると前回の文脈がリセットされる。だから「私はWebライターで、記事はですます調で書いてほしい」という前提を、毎回説明しなければならない。
Projectsを使うと、この前提をあらかじめプロジェクトに登録できる。プロジェクト内でチャットを新規開始するたびに、設定が自動で引き継がれる。
通常チャットとProjectsの違い
| 項目 | 通常チャット | Claude Projects |
|---|---|---|
| 前回の設定 | 毎回消える | プロジェクト内で維持される |
| 資料のアップロード | その都度必要 | プロジェクト内に保存可 |
| カスタム指示 | 毎回書く必要あり | 一度設定すれば常に有効 |
| 用途 | ちょっとした質問 | 継続的な業務・プロジェクト |
ポイントは「業務の種類ごとにProjectを分ける」という考え方だ。「ブログ執筆用」「議事録作成用」「英文メール用」など、目的を絞って作ると便利に使える。
Projectsの料金プランと無料版での制限
2026年6月時点の情報をもとにまとめる。
| プラン | 料金(月額) | Projects利用 | 作成上限 |
|---|---|---|---|
| 無料版 | 0円 | 可 | 最大5個 |
| Pro | 約3,200円($20) | 可 | 無制限 |
| Team / Enterprise | 要問い合わせ | 可 | 無制限+共有機能 |
2026年からは無料版でも最大5つのProjectが作れるようになった。
私がはじめて使い始めたのも無料版のうちで、「ブログ執筆用」「副業アイデア整理用」の2つで十分使い回せた。まずは無料版で試して、物足りなくなったらProに移行するのがおすすめだ。
Claude Projectsの始め方(5ステップ)
ステップ1:左サイドバーから「Projects」をクリック
ブラウザでClaude(claude.ai)を開き、左側のメニューから「Projects」を選ぶ。
ステップ2:「New project」を押してプロジェクトを作成
右上の「New project」ボタンを押し、プロジェクト名を入力する。名前は「ブログ記事執筆」「英文メール対応」など、業務内容がすぐわかるものにしよう。
ステップ3:カスタム指示を入力する
Project画面で「Project instructions」欄にカスタム指示を書く。ここが最重要ポイント。
あなたはWordPressブログの編集アシスタントです。
以下のルールを守ってください。
・文体はですます調
・見出しはH2・H3で構成
・1段落は4行以内
・専門用語は使ったあとに必ず噛み砕いて説明する
・記事末尾にFAQを5問以上追加する
読者は「AIに興味があるが使ったことがない会社員」を想定してください。
指示はできるだけ具体的に書くほど、Claudeの回答精度が上がる。
ステップ4:ナレッジ(資料)をアップロードする
「Add content」からPDFやテキストファイルをアップロードできる。たとえば:
– 会社の商品説明資料
– 過去の記事サンプル
– よく使うプロンプト一覧
私は自分のブログのトンマナ(文体・ルール)をまとめたメモをテキスト形式でアップロードして使っている。これで「いつもと同じ文体で書いて」が自動で機能するようになった。
ステップ5:「New chat」でいつでも作業開始
設定が終わったら「New chat」を押すだけ。カスタム指示が自動で反映された状態でチャットが始まる。
業務別おすすめProjectの設定例
競合記事が「概要のみ」で終わっているのに対し、ここでは実際に使えるカスタム指示のセットを載せる。
ケース1:ブログ記事執筆プロジェクト
あなたはSEOに詳しいWebライターです。
ブログ名:AIはじめ塾(ai初心者向け)
文体:ですます調・話しかけるような文章
構成:冒頭に共感→H2で5〜7分割→まとめ→FAQ
NGワード:「重要です」「活用しましょう」「〜を検討してみてください」
必ず入れること:体験談1つ・失敗談1つ・プロンプト例1つ以上
ケース2:議事録・要約プロジェクト
会議の書き起こしや録音テキストを渡します。
以下の形式で議事録を作成してください。
・日付・参加者・開催場所(冒頭)
・決定事項(箇条書き)
・アクションアイテム(担当者・期限付き)
・次回アジェンダ案
・補足メモ(重要な発言のみ)
フォーマルな文体で、読む人は経営層を想定してください。
ケース3:英文メール返信プロジェクト
海外クライアントへのメール返信をサポートします。
私の会社名:〇〇株式会社
私の名前:Yamada
口調:丁寧なビジネス英語(フォーマル)
返信メールには必ず「Thank you for your message」で始め、
3〜5文以内に収めてください。
英語のあとに日本語訳も添えてください。
失敗談と気づいたこと
正直に言うと、最初は「プロジェクトの分け方」に迷って失敗した。
「なんでもできる万能プロジェクト」を1つ作ろうとして、カスタム指示が長文になりすぎた。結果として、Claudeが全部の指示を守りきれず、回答がブレることが多かった。
試行錯誤して気づいたのは、「1プロジェクト=1つの業務」に絞ることが大事だということ。ブログ執筆と英文メールを同じプロジェクトで兼任させようとするのはNG。それぞれ別に作ったほうがはるかに使いやすい。
もう一つの失敗は、ナレッジにアップロードしたファイルが多すぎて、Claudeが参照しきれなかった件だ。PDFは3ファイルくらいまでに絞り、最重要情報だけ入れるのがコツだとわかった。
まとめ Claude Projectsで変わること
| ビフォー | アフター |
|---|---|
| 毎回「ですます調で書いて」と書く | 自動で反映される |
| 過去の指示をコピペして貼る | 不要 |
| 資料を毎回添付する | プロジェクト内に保管済み |
| 回答にブレが出やすい | 一貫したアウトプット |
Claude Projectsは、設定に30分かければ、その後の作業時間が毎回5〜10分ずつ節約できる仕組みだ。使い続けるほど効果が出る。
まずは「一番よく使う業務」を1つだけ選んで、最初のプロジェクトを作ってみよう。
関連記事:Claudeの使い方ガイド(初心者向け)
関連記事:Claude Desktopの使い方とCLI実行
関連記事:Claude vs ChatGPT vs Gemini 徹底比較
よくある質問(FAQ)
Q1. Claude Projectsは無料で使えますか?
はい、無料版でも最大5つのProjectを作成できます。まずは無料版で試してみましょう。
Q2. プロジェクトのカスタム指示はどのくらい長く書けますか?
数千文字程度は問題なく書けますが、長すぎると全部守られないケースがあります。500〜1,000文字程度に絞るのが現実的です。
Q3. アップロードできるファイルの種類は?
PDF・テキスト・Word形式などに対応しています。画像ファイルも添付可能です。
Q4. プロジェクト内の会話履歴は残りますか?
はい、プロジェクト内で行ったチャット履歴はそのまま残ります。ただし、新しいチャットを開いた場合は前のチャットの文脈は引き継がれません。
Q5. 会社の機密情報をナレッジにアップロードしても大丈夫ですか?
注意: Claudeのサーバーにデータが送られます。社外秘・個人情報・未公開の財務データなど、機密性の高いファイルのアップロードは避けてください。社内ルールや情報セキュリティポリシーを確認してから利用しましょう。
Q6. プロジェクトを他の人と共有できますか?
Teamプラン以上では共有機能が使えます。無料・Proプランは個人利用のみです。
Q7. プロジェクトを削除するとどうなりますか?
プロジェクト内のチャット履歴・ナレッジ・カスタム指示がすべて削除されます。削除前にバックアップが必要な情報はコピーしておきましょう。



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